はじめに

入社して 2 年目の社員になった. 今のところ,心身ともに健康な独身生活を送ることができている. 新しい生活に慣れてきたので,最近は,今後どのようにお金を増やして/使っていくかの戦略を立てている. 今回は貯蓄にフォーカスして私のキャッシュフロー設計を紹介する.

給与の振込先

まず,私が利用している銀行口座は以下のとおり.

銀行 用途
ゆうちょ銀行 生活費の決済
住信 SBI ネット銀行 他の銀行口座への振込,日本株投資
あおぞら銀行 生活防衛資金,安全資産
楽天銀行 つみたて NISA,投資信託への積立投資
ソニー銀行 外貨預金,外国株投資
Union Bank 米ドル資産

手取りの月額給与額は,税金や雇用保険料等に加えて持株会 (5 万円) と社宅利用料 (1 万円) を差し引いた,20 万円程度である. 1 ヶ月の生活費は住居費を除いて 10 万円前後であるため,20 万円のうち 10 万円を 貯蓄 として住信 SBI ネット銀行に振り込み,残りを 生活費 としてゆうちょ銀行に振り込むようにしている.

生活費

ゆうちょ銀行には,クレジットカードや光熱費,通信費等の口座振替が設定されている. 生活費の決済にゆうちょ銀行を利用しているのは,一部の生活費がゆうちょ銀行からの口座自動振替にしか対応していないためである. 逆に言えば,ゆうちょ銀行にすべての口座振替を設定しておけば,生活費のお金の流れをゆうちょ銀行に一本化することができ,キャッシュフローの管理がシンプルになる. 一方で,ゆうちょ銀行は低金利 (0.001%) 1 であるというデメリットがあるため,必要最低限のお金 (30 万円程度) のみを置くようにしている.

貯蓄

住信 SBI ネット銀行は他の銀行口座への振り込むハブ口座として利用している. なぜなら,住信 SBI ネット銀行では容易に他行宛の振込手数料を月 7 回まで無料にできるからである 2. 振り込まれた金額のうち 8 万円を楽天銀行に,残り 2 万円をあおぞら銀行に振り込むようにしている.

リスク資産

楽天銀行では,つみたて NISA と特定口座の投資信託を運用している. つみたて NISA では,限度額 (33,333 円) を投資信託で積立投資し,残りを特定口座の投資信託で投資している. 特定口座では,一定額 (33,333 円) を投資信託に積立投資し,残り (13,334 円) を現金で保有している. 月に数回程度,割安なタイミングで投資信託を買い増す際に,現金を利用する. 楽天銀行は楽天証券と連携することで高金利 (0.1%) 3 になるので,現金で置いていてもあまり運用効率が落ちない. また,50 万円以上の残高があれば振込手数料が月 3 回まで無料になるので 4,割安なタイミングで投資信託以外 (日本株や外国株,米ドル等) を買う際に手数料を支払うことなく資金を移動させることができる.

生活防衛資金と安全資産

あおぞら銀行は生活防衛資金と安全資産をプールするために利用している.

生活防衛資金は病気や失業に備えるお金で,私は現金で 100 万円を備えている. あおぞら銀行であれば,ゆうちょ銀行の ATM で手数料無料で必要なときに引き出すことができる.

安全資産は,現金や債権などの元本が保証された無リスク低リターンな資産を差す. 安全資産の割合を高めることで,数年に一度の株価暴落時に資産全体でみた時の額面の減少を緩和することができる. 株価暴落時は安全資産から株式等の買い増しを行い,リバランスを行う. あおぞら銀行を選択したのは,日本国債が低金利 (0.05%) で,あおぞら銀行の金利 (0.2%) の方が優れているからである. 将来,日本国債や米国債の金利が上昇したら,あおぞら銀行ではなく債権で運用する.

ただし,あおぞら銀行から証券口座へ資金を移動させるには手数料がかかるというデメリットがある. 安全資産を楽天銀行に置くことで,運用効率を犠牲にしつつ (金利 0.2% → 0.1%),利便性を高める (振込手数料無料) という選択をとることもできるが,そのあたりは検討中である.

外貨預金

ソニー銀行と Union Bank は外貨預金のために開設している. 海外旅行や海外赴任の際に便利にお金を使うための仕組みとして準備している. ACM や IEEE などの会費の支払いは米ドルで行われるため,そのような場面で高い手数料を支払わないためにも準備しておくべきである.

外貨預金は住信 SBI 銀行とソニー銀行のどちらで持つか悩んだ. 以下は米ドル預金についての比較 5 6 である.

比較項目 ソニー銀行 住信 SBI 銀行
為替手数料 15 銭 4 銭
決済手数料 無料 年 30 回までポイント還元,以降 2.5%
海外 ATM 利用手数料 1.79% 2.5%
海外送金手数料 業界最安水準 そもそも送金不可

比較してみると,為替手数料以外でソニー銀行が優れている. また,ソニー銀行は外国株のラインナップが豊富なマネックス証券と連携しているため,投資の際にも便利である. そのため,外貨預金にはソニー銀行を使っている. FX 口座を活用すると為替手数料を抑えられるので,そのあたりもリサーチしたいが,もう少しお金持ちになってから考えようと思っている.

Union Bank は米国にある銀行口座で,完全なる道楽で利用している口座である. 米国の証券会社を利用するために開設してみた. 米国の証券会社は日本の証券会社よりも取り扱っているラインナップが豊富なため,試しに債権や個別株を買ってみようと思っている. 日本の銀行の外貨預金は預金保険制度の対象外だが,Union Bank の米ドルは米国の預金保険制度の対象になるというメリットがある. ただし,トータルで考えるとソニー銀行とマネックス証券の組み合わせの方が支払う手数料が安く,かつ利息について確定申告の手間が増えるというデメリットがあるため,あまりおすすめしない.

余談だが,米ドルを米国の銀行口座に送金する手数料は 100 万円程度であればソニー銀行を利用するのが最も安い. 50 万円程度であれば,TransferWise というサービスが最も安くなる. この TransferWise はおもしろくて,送金の申し込みをしてから 48 時間以内の入金で申し込み時点の為替レートが保証される. 送金の申し込みはキャンセルできる. 納得のいくレートになるまで送金を申し込み続けることで,米ドルが安いタイミングで送金することができる.

まとめ

給与から天引きで貯蓄する仕組みを作ることは支出を抑える面でも効果的である. 銀行口座はお金の使い方に合わせて適切に選択することで,手数料を支払うことなく利便性や運用効率を高めることができる.

今回の設計では,投資信託や株式等のリスク資産に 8 万円,安全資産 (現金) に 2 万円を毎月貯蓄することができる. まとめると,現段階での資産配分はおおよそ以下のとおりになる.

種類 割合
生活防衛資金 NA (定額 100 万円)
安全資産 < 20%
リスク資産 > 80%