社会人生活も 3 年目になった. 仕事に集中しながら効率的に資産を形成するために,お金の貯め方や使い方,そして資産運用の戦略を考えている. 今回は,貯蓄にフォーカスしてキャッシュフローの設計を紹介する.

給与の振込先

まず,私が利用している銀行口座は以下のとおり.

銀行 用途
ゆうちょ銀行 生活費の決済
住信 SBI ネット銀行 他の銀行口座への振込,証券口座への入金 (日本円,短期投資)
あおぞら銀行 直近の出費に対する備え,生活防衛資金や投資資金のプール
楽天銀行 証券口座への入金 (日本円,長期投資)
Union Bank 米ドルの保有,証券口座への入金 (米ドル,短期投資)

手取りの月額給与額は,税金や雇用保険料,組合費などに加えて社宅利用料や確定給付企業年金の掛金,企業型確定拠出年金のマッチング拠出を差し引いた,22 万円程度である. 1 ヶ月の生活費は住居費を含まず 10 万円以内であるため,22 万円のうち 12 万円を貯蓄として住信 SBI ネット銀行に振り込み,残りを生活費としてゆうちょ銀行に振り込むようにしている.

給与手取
給与手取
生活費
生活費
貯蓄
貯蓄
22 万円
22 万円
10 万円
10 万円
12 万円
12 万円
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生活費

普段使いのクレジットカードや光熱費,通信費などの生活費は,すべてゆうちょ銀行から支払うようにしている. 支払いをひとつの銀行に一元化することで,月々の生活費の管理を容易にすることができる. ただし,ゆうちょ銀行は利息がほとんどつかない (0.001%1) ため,必要最低限のお金 (20–30 万円程度) のみを置くようにしている.

貯蓄

住信 SBI ネット銀行に貯蓄として振り込まれた 12 万円は,以下のように配分され,自動的にそれぞれの銀行口座に振り込まれるようになっている.

  • 楽天銀行
    • 長期投資 (8 万円)
  • あおぞら銀行
    • 直近の出費に対する備え (2 万円)
    • 短期投資の資金 (2 万円)

一度,住信 SBI ネット銀行に振り込んでいるのは,簡単な条件で他行宛の振込手数料を月 7 回まで無料にできる2ためである.

生活防衛資金
生活防衛資金
定額 100 万円
定額 100 万円
長期投資
長期投資
短期投資
短期投資
直近の出費に
対する備え
直近の出費に 対する備え
貯蓄
貯蓄
8 万円
8 万円
2 万円
2 万円
2 万円
2 万円
12 万円
12 万円
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長期の資産運用

私は,資産形成のために長期投資は欠かせないと考えている. 自己投資ももちろん重要だが,人間はいつしか働けなくなるので,将来のために所得の一部を金融資産として戦略的に運用すべきである. 資産運用では,適切な資産配分を決め,長期間 (20 年以上) 積立投資することにより,元本割れの可能性を小さくにすることができる. そのため,私は,今後 20 年以上使わないお金を毎月 8 万円と決め,楽天銀行を経由して楽天証券から積立投資するようにしている. 具体的には,つみたて NISA で限度額 33,333 円分の投資信託を購入し,特定口座で 46,667 円分の投資信託を購入している. なお,毎月 8 万円を定年までの 30 年間運用すると,年率 5% の利回りで約 6,500 万円となる. 資産運用の戦略については,別の記事で詳しく紹介する予定である.

直近の出費に対する備え

直近,例えば 5 年以内に使う予定のあるお金を投資に回してしまうと,タイミングによっては元本割れしてしまう. そのため,あらかじめ使うことがわかっているお金は,現金で保有することが望ましい.

あおぞら銀行 (BANK 支店) は普通預金の金利が 0.2% と高く3,また,残高をゆうちょ銀行の ATM で手数料無料で引き出すことができる. 私は,5 年以内に使う予定のあるお金 (e.g., PC やスマートフォン,家具家電の購入や,結婚,子育ての費用) をあおぞら銀行で貯金している. 現在は毎月 2 万円を貯金している.

生活防衛資金

上記に加えて,あおぞら銀行には,病気や失業に備える生活防衛資金として常に 100 万円を準備している. 医療費は健康保険で負担を軽減することができる. 失業の際は,雇用保険である程度の生活費を確保することができる. 生活防衛資金は,これらでカバーできない出費をまかなうために準備しておくお金で,これが準備できていれば,多くの民間の保険への加入は不要と考えている. もちろん,扶養している家族がいる場合や住宅を購入した場合は,万が一のときに家計が破綻しないよう,民間の保険への加入を検討する必要がある.

短期投資の資金

短期投資は,長期の積立投資のリスクヘッジのために重要である. 短期投資で個別株や ETF を購入するためにはある程度大きな資金が必要になるため,準備できるまでの間はあおぞら銀行で現金として保有している. そして,必要に応じて適切な証券会社に入金し,短期投資に活用している.

その他

外貨預金

Union Bank は三菱 UFJ フィナンシャルグループが米国で展開している銀行で,私は米ドルの保有や米国の証券会社への入金に利用している. 日本の銀行の外貨預金は預金保険制度の対象外だが,Union Bank の米ドルは米国の預金保険制度の対象になる.

余談だが,海外送金は Revolut あるいは Wise といったサービスを利用すると手数料を安く抑えることができる. Revolut の無料ユーザーは,毎月 75 万円までほとんどの外貨に為替手数料なしで両替することができ,(原則) 手数料無料で海外の銀行口座に送金することができる4. Wise では,1 回につき 100 万円まで格安な手数料で海外の銀行口座に送金することができる. 送金申請後 48 時間以内に入金することで申請時の為替レートが保証される. 申請はいつでもキャンセル可能なため,納得のいくレートで送金することができる.

まとめ

今回の設計では,直近の出費に対する備えとして 2 万円,長期の資産運用として 8 万円,短期の資産運用として 2 万円を毎月貯蓄することができる. 給与から天引きして貯蓄する仕組みを作ることは支出を抑える面でも効果的である. 銀行口座はお金の用途に合わせて適切に選択することで,手数料を支払うことなく利便性や運用効率を高めることができる.